答えられない質問
あなたの人生の目標はなんでしょうか?
あなたのやりたいことはなんでしょうか?
あなたのやりたくないことはなんでしょうか?
この質問にハッキリと答えられる人って、意外と少ないもの。
もし、あなたが電気自動車で急成長しているテスラCEOのイーロン・マスクや、iPhoneを生み出したAppleのスティーブ・ジョブズなら、自然と仕事に関連した答えが出てくるでしょう。
それは、彼らは人生と仕事が密接につながっていて、何時間でも平気で仕事ができる人たちだっただから。
では、一般人のわたしたちは?
おそらくほとんどの人は、具体的な人生の目標はなくて、好きな趣味をやりたくて、漠然と「仕事を辞めたいなあ」と思っている程度かと思います。
でも、、、よく考えたらありますよね?
具体的な目標とまでは行かないけど、「定年を過ぎたら世界一周旅行に行きたい」とか、「メジャーリーグをワンシーズン全部観に行きたい」とか、「最新ガジェットに囲まれて生活したい」とか。
やりたくないことだって、「部長は話が長いからできるだけ話したくない」とか、「事務作業はつまらないからしたくない」とか、そもそも「仕事したくない」とか。
意外とラクな”仕事”
でも、ほとんどの人は毎月給料をもらっているサラリーマンで、「仕事」のなかで物事を考えています。
たとえば、さきほどの3つの質問のはじめに「仕事」をつけるだけで、カンタンに答えが出てきます。
”仕事”の「目標は、月◯◯◯万円の売上」で、”仕事”でやりたいことは「◯◯◯万円の案件を受注する」、”仕事”でやりたくないことは「事務作業」などなど…。
これは、”仕事中心”で物事を考えているから。
"仕事"というくくりで考えると、すでに会社がほとんどを決めてくれています。大筋は決まっているので、あとは少し細かく考えれば出てくるようになっています。
つまりサラリーマンは、”考えることについてはラク”だということ。
深く考える先を変えてみる
サラリーマンは人に物事を相談する時、「まず一度自分でよく考えて、少なくとも自分の中で”これ”という答えを持ってから、相談をしに行きなさい」と言われることがあります。
簡単に言えば、「もっと深く考えてから相談しに行きなさい」ということ。
相談は、相談している間に相手の貴重な時間も使うわけですから、ごもっともな話です。
ひとつの仕事やプロジェクト、作業に対して、深く考える。
こうやって深く考えることはすごく大事なことなんですが、、、そもそも、仕事ってなんでしょうか?
深く考える先を仕事のなかの作業ではなく、一度自分の人生に変えてみると、知らないうちに諦めていたことがみえてきます。
自分について深く考えてみる
わたしの場合、仕事の大前提は、生活のためにお金を得る手段のひとつ。
では、その手段を使って叶えたいことは?
趣味の読書をしながら、家族と好きなときに好きな場所に行くこと。それも、若いうちに。
だって、もし、歳をとった身体で旅行できたとしても、存分に楽しめません。
じゃあ、どうすればいいでしょう?
気がつくと、諦めさせられている
おそらく、「◯◯というお客さんから◯◯万円の注文をもらってくる」という仕事よりも、いろいろなことを考えなければいけません。
いくらのお金があればこの目標が叶えられそうか?どうやってそのお金を作るか?働かないでも生活できるようにすればどうすればいいか?などなど。。。
そう、いままでは会社が考えてくれていたことを、自分で考えて、さらには実行しなければいけないのです。
めっちゃ大変そうです。
たぶん、めっちゃ頑張らなきゃやっていけません。
でも本当にやりたいことって、それでもやりたいことじゃないでしょうか?
たぶん、考えるのを放棄して、いつの間にか諦めてたり、忘れてるんだと思います。
もっと言えば、フツーにサラリーマンをしていると、忘れさせられるようになっています。
だって、会社は長く続けてくれる社員がいた方がラクだから。
もちろん、本来はいろんな人が出入りしたりする方が活性化されるんでしょうが、いわゆる一般的な会社は、ほとんどがコレです。
「社会の歯車」と言われることもあるサラリーマンは、自分の人生で本当にやりたいことは諦めさせられていることが多い(もちろん全員じゃないですよ)ということ。
周りを見ても、気づいていないのか、気づいていないフリをしている人が多いので、答えはわたしと同じとは限りませんが、一度考えてみてみるとおもしろいかもしれません。